12月13日、米Alphabetが「X」下で進めてきた自動運転車事業を独立子会社 Waymoとしてスピンアウトさせました。
その Waymoは、a new way forward in mobility(モビリティに向かう新たな道)を意味し、「われわれは、人やモノを安全かつ簡単に移送できるようにするというミッションを持つ自動運転技術企業だ」と CEOのジョン・クラフシック(John Krafcik)氏は定義しています。
12月19日、クラフシック氏は、新しいラインナップとして100台の自動運転車クライスラー・パシフィカ・ハイブリッド・ミニバン(Chrysler Pacifica Hybrid minivans)が加わったと発表しました。
この車両は、WaymoとFCA(フィアット・クライスラー)の緊密なパートナーシップによって作られたもので、ミシガン州のエンジニアリングサイトに両社のエンジニアリングチームが集まり、さらにFCA側と、Waymo側のテスト施設でテクノロジーのテストが行われたそうです。
また、2017年の量産モデルに基いていますが、Waymoのテクノロジーにより良く適合させるために、シャーシだけではなく電装系、パワートレイン、そして構造に変更が加えられています。
この結果、Alphabetが単に Fiat Chryslerの車両を購入して市販車に自分たちで改造を行うよりも、より緊密な統合が可能になったようです。
Waymoは Fiat Chryslerと協力して、半自動運転のクライスラー・パシフィカを利用した相乗りサービスを、来年の早い時期から一般に提供するらしいとのことです。
- A first look at our Waymo fully self-driving Chrysler Pacifica Hybrid minivans(12/19 John Krafcik / CEO, Waymo)
- 2017 Chrysler Pacifica – Hybrid Minivan(chrysler.com)クライスラー・パシフィカ
- これがWaymoのテクノロジーで走る自動運転車クライスラーパシフィカだ(TechCrunch Japan)