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福島原発事故時の東電社内テレビ会議映像を公開

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東電社内テレビ会議映像

8月6日、東京電力福島原発事故直後の現場と東京の本店とのやり取りを記録した社内テレビ会議映像が公開され、事故対応の様子が確認できます。しかし、事故対応の検証にとって不十分な内容で、全面公開が求められます。

社会的に関心の高い時間帯について、東京電力が映像を編集して1時間半分を報道関係者に提供しました。映像には、津波に襲われ電源を失ったあとの対応に苦慮する様子や、次々に水素爆発していくなかで動揺する現場、官邸とのやり取りに困惑する東京電力の幹部の姿などが映っています。

1)3月12日 15:36頃 1号機原子炉建屋で爆発発生(2分06 音声なし)
2)3月12日 19:23頃 1号機海水注入の経緯(3分10 音声なし)
3)3月14日 11:01頃 3号機原子炉建屋で爆発発生(4分42 音声あり)
4)3月14日 16:12頃 2号機SR弁による減圧操作の経緯(12分 音声あり)
5)3月14日 19:28頃 退避連絡(7分16 音声あり)
6)3月15日 5:36頃 菅総理来社(37分 音声なし)
7)3月15日 6:14頃 福島第一原発にて衝撃音と衝撃発生(22分 音声なし)

3号機が爆発した直後の免震重要棟の映像(この動画)では、わずかに揺れる様子が確認できます。
現場の指揮官の吉田前所長が「本店、大変だ。大変だ。たぶん3号機で爆発が起きた」と話すなど、正確な事態をつかめない中で混乱する様子が解ります。

テレビ会議の映像は、事故対応の検証にとって欠かせない資料ですが、プライバシーや社内資料を理由に東京電力が公開を拒んできたもので、社会的な要請や枝野経済産業大臣からの事実上の行政指導を受けて公開しています。

提供映像には編集や加工が加えられており、必然的に「削除」や「音声なし」も疑惑を生みます。「国民の知る権利」に応える情報公開法の必要性を感じます。

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