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The Architects of AI

米タイム誌2025年「今年の人」に「AIの設計者たち」

12月11日、米タイム誌は毎年恒例の世界に最も影響を与えた「今年の人」に、「AI(人工知能)の設計者たち」を選出しました。米タイム誌のサム・ジェイコブス(Sam Jacobs)編集長は、選出理由について「今年は AIの潜在能力が真に発揮され、もはや後戻りすることも、放棄することもできないことが明らかになった年でした」と説明します。

The Architects of AI Are TIME’s 2025 Person of the Year
The Architects of AI Are TIME’s 2025 Person of the Year / llustration by Peter Crowther for TIME

ジェイコブス氏は「 Time Person of the Year は、メディアの最も長く続いている伝統の1つです。タイム誌が1927年にチャールズ・リンドバーグを選んで以来、私たちは長い道のりを歩んできました。1988年には絶滅の危機に瀕した地球、1982年にはパーソナルコンピュータを選びました。

そして今年、AIを構想し、設計し、構築した個人以上に大きな影響を与えた人はいません。人類はAIの進むべき道を決定します。そして私たち一人ひとりが、AIの構造と未来を決定する上で役割を果たすことができます。私たちの仕事がAIを訓練し、維持してきました。そして今、私たちはAIによってますます定義される世界を生きています。

最後に、「私たちは、良くも悪くも今年の見出しを席巻したある力に敬意を表します。思考する機械の時代を築き、人類を驚嘆させ、同時に不安にさせ、現状を変革し、可能性を超越したAI設計者たちこそ、タイム誌の2025年パーソン・オブ・ザ・イヤーにふさわしい人物です」としています。

The Architects of AI
The Architects of AI Are TIME’s 2025 Person of the Year / Painting by Jason Seiler for TIME

AIは、ソーシャルメディアに誤情報やディープフェイク動画を氾濫させ、ローマ教皇レオ14世はAIが子供たちを操り、「反人類的イデオロギー」に利用される可能性があると警告しました。AIブームは経済を「すべての資本を引き寄せるブラックホール」に飲み込んだように見えたと、MITの投資家兼研究員であるポール・ケドロスキー(Paul Kedrosky)氏は述べています。

懐疑論者がバブルを察知した一方で、革命の指導者たちは豊かな新時代の幕開けを目の当たりにしました。NVIDIAの社長兼CEOジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏は、「世界のGDPは、どういうわけか100兆ドルで限界があるという考えがあります」と語り、そして、「AIはその100兆ドルを500兆ドルにまで拡大させるでしょう」と述べています。

「AIの設計者たち」は政府の政策を転換し、地政学的な対立関係に変化をもたらし、AIロボットを家庭に導入しました。AIは核兵器の登場以来、大国間の競争において、おそらく最も影響力のあるツールとして台頭しました。

Spending on AI
Spending on AI / TIME

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