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米国防総省、ウクライナにGLSDB(地上発射型小直径爆弾)を供給へ

米国防総省は、豊富にあるロケットに取り付けられた安価な、射程150キロの小型精密爆弾をウクライナに供給することを検討しています。これは、GLSDB(地上発射型小直径爆弾: Ground-Launched Small Diameter Bomb)と呼ばれるシステムで、GBU-39小直径爆弾(Small Diameter Bomb: SDB)とM26ロケットモーターを組み合わせたもので、どちらも米国に豊富な在庫があります。

<追記:2023年2月3日、米国防総省はウクライナに対する新たな21億7,500万ドルの軍事支援に、「GLSDB(地上発射型小口径爆弾)」と呼ばれる長射程のロケット弾が含まれると明らかにしました。>

Ground-Launched Small Diameter Bomb(GLSDB) / SAAB

GLSDBは、スウェーデンの防衛・航空宇宙大手サーブ(SAAB)と米国ボーイング社により共同開発されました。地上発射型で射程150キロの精密誘導小口径爆弾(Small Diameter Bomb: SDB)です。

米国は射程297キロのATACMSミサイルについては、ウクライナからの要求を拒否していますが、GLSDBの射程150キロであれば、これまで届かなかった重要な軍事目標を攻撃でき、ロシアの後方地域をかく乱することができるようになるとしています。

Ground-Launched Small Diameter Bomb(GLSDB)/ SAAB

SDBの元バージョンは空対地ソリューションだったため、ナビゲーション・システムなどの技術はすべて爆弾の中にあります。SDBは、妨害耐性の高いGPSによりターゲットに向かってナビゲートされます。ターゲットへの弾道を必要としないため、GLSDBを発射し、ランチャーを動かさずにターゲットを360度攻撃することができます。これに加えて、任意の多連装ロケットシステムMLRS(M270、HIMARSCHUNMOO)を使用できます。

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Flexible, precise and reliable – the versatile long range solution that has it all / SAAB

2019年10月14日の発射試験はノルウェーのロフォーテン諸島にある、アンドーヤロケット発射場で行われました。地上発射型小直径爆弾(GLSDB)は、船舶用貨物コンテナとしては標準的な20フィートコンテナ(長さ約6m、幅約2.4m、高さ約2.6m)に納められたランチャーから発射されました。

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