Google Lunar X Prize(グーグル・ルナ・エックスプライズ,GLXP)は、Xプライズ財団によって運営され、Googleがスポンサーとなり開催されている民間による最初の月面無人探査を競うコンテストです。賞金総額は3,000万ドル(約35億円)になります。
当初は34チームが参加していましたが、予算等の都合によりこれまでに12チームが撤退、あるいは他チームと合併し、現在は22チーム。日本からも唯一「Hakuto / ハクト」が参加しています。マイルストーン賞(中間賞)は、順調に開発を進めているチームを経済的にサポートし、更なる投資や認知を上げることを目的としています。
1月26日、GLXP(Website)は、マイルストーン賞金を以下の米独日印の5チームに贈ることを発表しました。日本の月面探査ローバー(ハクト)は、中間賞の書類審査を通過した5チームの1つとして、モビリティサブシステム中間賞(走行系)のファイナリストに選定されており、このハクト(写真)が受賞しました(^^)
- Astrobotic (US): IMAGING ($250,000), MOBILITY ($500,000), LANDING ($1M)
- Hakuto (Japan): MOBILITY ($500,000)
- Moon Express (US): IMAGING ($250,000), LANDING ($1M)
- Part-Time Scientists (Germany): IMAGING ($250,000), MOBILITY ($500,000)
- Team Indus (India): LANDING ($1M)
月面探査機の着陸能力(Landing)移動能力(Mobility)撮影処理能力(Imaging)の全ての分野で賞金を獲得した Astroboticチームは、カーネギーメロン大のロボット研究グループがスピンアウトして設立した宇宙ベンチャー企業で、2015年中にも SpaceX社が開発したFalcon 9ロケットを使って自社開発の月面探査機「Icebreaker」を実際に打ち上げることを計画しています。
- Google Lunar XPrize: 米独日印の5チームにマイルストーン賞金を授与(Businessnewsline)
- 狙いは「衛星インターネット」:グーグルのSpaceX社への投資(Wired.jp)