これはあまり耳にすることのないパラドックスですが、一世紀に渡り人間に代わって仕事をする機械が作られてきたにもかかわらず、米国で仕事に就く成人人口の割合は過去125年の間増え続けているのです。どうして人間の労働が余計になったり、人間のスキルが廃れたりしないのでしょう? 経済学者のデイヴィッド・オートー(David Autor)氏が、仕事の未来に関する講演で「なぜ未だこんなにも多くの仕事があるのかを問い」驚きと希望に満ちた答えを出します。
- TED Speaker: David Autor(Economist)
オートー氏は、なぜこんなに沢山の仕事があるのか?これには2つの基本的な経済学原理が関わっていると言います。
1つは人間の才覚や、創造性に関するもので、もう1つは人間の飽くことを知らないどん欲さに関わるものです。
1番目のものを「Oリングの原理」と呼び、人間がする仕事の種類を決めるものです。2番目の原理は「足ることなしの原理」、どれだけ多くの仕事があるかを決めるものです。笑いを交えて興味深い説明です、
最後にオートー氏は、「すごいね、農業人口が95%減って食糧不足にならないなんてすごい進歩だ。その繁栄によって人類が何かすごいことをやってくれることを望むよ。そして、概ねそうなっていると私は思います」と語っています。
自動化、ロボット、人工知能、テクノロジーの発展と、「人間の仕事」との関係という極めて今日的テーマの TED Talkです。
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- TED Speaker: David Autor(Economist)
- David Autor(economics.mit.edu)