3月5日、英議会情報保安委員会が「英国情報機関」に関する報告書をまとめました。
報告書では、英情報機関はもっと「女性スパイ」を増やすべきであり、育児情報サイトを通じた人材募集も検討すべき。さらに、子どもを持つ女性や中年女性も採用すべきだと提言しています。
同委員会は、MI5(Military Intelligence Section 5、軍情報部第5課)、MI6(SIS)、政府通信本部(GCHQ)という3つの情報機関を管轄しています。
こうした機関の中間管理職は「非常に伝統的な男性気質と外見」の男性ばかりが占めており、この「永久凍土層」を打ち破る必要があると報告書は指摘。育児情報サイトの「Mumsnet」を通じて、スパイの人材を募集するというアイデアも打ち出しています。
- Women in the UK Intelligence Community(報告書 / PDF 5252KB)
同委員会委員のヘイゼル・ブレアズ議員は、時代遅れになりがちな情報機関の体質を変えるためには、女性の採用を増やすことが不可欠だと話します。現在の体質では「声の大きい人間やキャリア追求に貪欲な人間ばかりが報われ、協調的な姿勢を持つことの価値が十分認識されていない」と同議員。女性がもつ経験や資質を見過ごすべきではないと力説しています。日本の情報機関(一覧)は遅れていませんか・・?
「女性スパイ」の人材募集に備えて、育児情報サイトの「Mumsnet」では「スパイ募集に対して準備して下さい。スパイのイメージが変わります・・」としています。素早く対応して素晴らしいですね(^^)
- “MI5 should recruit from Mumsnet” – MNers are ready to serve(Mumsnet.com)
- The Security Service (MI5)(Website)
- SIS, MI6, Secret Intelligence Service(Website)
- GCHQ(Website)