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記録的熱波のポルトガル,スペイン,フランス南西部、英国でも40度超に

7月12日以降、記録的な熱波に見舞われている南欧では最高気温がポルトガルで47度、スペイン、フランスは40度超になっており、各国政府によりますと、16日までに熱中症などによりポルトガルで659人、スペインでは360人が亡くなったということです。各地で大規模な山火事も相次いでいます。猛暑による初の非常事態宣言が出された英国では、18日以降に41度まで達する恐れがあります。

2 m temperature and 30 m wind / ECMWF

12日以降の最高気温は、ポルトガルでは47度、スペインでは40度超に達し、地面の乾燥と山火事の発生につながっています。ポルトガルでは北部ポルトの東側で山火事が相次いで発生。今年に入って3万ヘクタールが焼失しており、約100人が死亡した2017年夏の山火事以来、ポルトガルでは最悪の被害となっています。

イタリアでは過去70年で最悪の干ばつに見舞われ、国内最長のポー川の水位が大幅に下がり、場所によっては干上がっているため、政府がポー平原一帯に非常事態を宣言しました。モロッコ北部でも、ララシュ、ウエザーヌ、タザ、テトゥアンなどで山火事が広がり、複数の村から住民が避難。全焼した村もあり、少なくとも1人が死亡しています。

英国気象庁のペネロピーー・エンダースビーCEOは、BBCの取材に対して、「40度というのは英国では、きわめて異例の気温」で、大幅な気候変動が起きていなければ「100年に1度とか300年に1度の特異な事例であるべき」だが、「こうした異常気象が2100年までには、15年に1回とか、それよりさらに頻繁に起きる事態になり得ると考えている」と話しています。

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