ローマ教皇として38年ぶりに日本を訪れているフランシスコ教皇(Pope Francis)は、被爆地の長崎と広島を訪れてスピーチを行いました。この中で「核兵器から解放された平和な世界こそが、数え切れないすべての人が強く求めるものだ」と訴えて、核兵器のない世界の実現に向けてすべての人が一致団結して取り組むことを呼びかけました。
核兵器の使用は人間の尊厳に反し、地球の将来も脅かすとして倫理に反すると指摘したうえで「核兵器を保有することも倫理に反します」と強調しました。
国際的に核軍縮が停滞する中、フランシスコ教皇は核兵器の使用だけでなく持つこと自体も許されないという考えを被爆地で改めて表明することで、核保有国をはじめ各国政府に具体的な行動を迫っています。
- ローマ教皇 長崎 広島でのスピーチ(全文)(NHK News)