欧州の「Clean Sky 2」プロジェクトで開発された高速複合ヘリコプター「Airbus RACER」は、従来のヘリコプターよりも50%高速な400km/hを超える巡航に最適化されています。巡航速度333km/hでは241km/hのヘリコプターよりも距離当たりの燃料消費量が15%少なくなります。高速化と2基の推力プロペラ構成、機体の空力性能向上や軽量化などで、距離当たりコストの25%削減を目指しています。4月25日にマリニャーヌで初飛行を成功(下記動画)させています。
- Airbus Helicopters’ Racer is off to a flying start(4/25 Airbus Press releases)
- Airbus RACER(en:Wikipedia)
高速複合ヘリコプター「Airbus RACER」は、2013年に時速472kmに達して従来の速度記録を破り、ヘリコプターの限界を押し広げた実証機ユーロコプターX3(Eurocopter X³)によって検証された空力構成を基に構築されています。
サフラン・ヘリコプター・エンジンで開発されたハイブリッド電気エコモード・システムにより、飛行中に2基のエンジンのうち1基を一時停止できるため、燃料消費とCO2排出量の削減になります。また、音響フットプリントの削減にどのように貢献できるかを実証することも目的としています。
エアバス・ヘリコプターズのCEOであるBruno Even氏は、「90の特許を持つ「Racer」は、欧州のパートナーが協力することで達成できる技術革新のレベルを示す完璧な例です。この初飛行は、エアバス・ヘリコプターズにとっても、13カ国の40のパートナーにとっても誇らしい瞬間でした。この実証機が高速性能を開拓し、燃料消費量の削減に貢献するエコモード・システムを開発するのを楽しみにしています」と述べています。
C’est il y a quelques jours que viens d’avoir lieu le premier vol du RACER, le nouveau prototype d’hélicoptère de chez Airbus.
Le RACER pour Rapid and cost-effective Rotorcraft est un hélicoptère un peu spécial dont le design futuriste frappe tout de suite dès qu’on le voit.