NASAのラングレー研究所は、1917年設立でNASA最古の研究施設です。数多くの航空の歴史を生み出しています。いまは施設の2/3を航空工学研究に1/3を宇宙機開発に使用しています。
有名な計画や実績も多く、超音速を導く航空機研究、世界初の遷音速の風洞の開発、月の引力と月面着陸のシミュレーション、火星探索機バイキングの計画などがあります。
5月1日、合計10個の電気モーター駆動プロペラを持ち、垂直離着陸が可能な無人機の試作機グリースト・ライトニング(GL-10)の試験飛行映像と写真を公開しました。
設計開発の試験段階にある無人機 GL-10は、翼長が3.05メートル。電動モーターが主翼に8個、尾翼に2個ついており、最大離陸重量は28.1キロ。操縦は遠隔リモコン操作で行ないます。
当初は、いまの2倍となる翼長 6.1メートルの、ハイブリッドディーゼル/電気エンジン搭載航空機を開発することでしたが、小型のプロトタイプで迅速な空気力学的設計を優先したと述べています。
ヘリコプターより巡航中の空気力学的な効率が4倍ほど良いこと、垂直離着陸の騒音が小さく静かなことを実証したいとしています。
垂直離陸から巡航に移る制御や着陸制御、また10個の電動駆動プロペラの細かな制御について試験を行っています。