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19歳の女性、史上最年少の単独世界一周飛行の開始と達成

8月18日、英国系ベルギー人女性のザラ・ラザフォード(Zara Rutherford)さん(19歳)が、超軽量スポーツ機で五大陸52か国をめぐる世界一周飛行を開始しました。将来の夢の一つは宇宙飛行士になることですが、今回は女性として史上最年少での単独世界一周飛行の達成を目指しています。また、女の子や若い女性のSTEM(科学、技術、工学、数学)教育に対する意識を高めたいとしています。

追記:2022年1月20日記録達成 下記へ

Approximate Route / https://flyzolo.com/route/

8月18日、ベルギーのコルトレイクから英国に向かって離陸しました。飛行ルートは、英国、アイスランド、グリーンランド、カナダ、米国、ラテンアメリカを経由してコロンビアに行き、アラスカを経由して北に戻り、ロシア、中国、インドネシア、インド、中東を廻ります。そして、11月上旬にベルギーに戻る予定です。

使用される飛行機は、ヨーロッパで製造された超軽量プロペラ機シャークUL(Shark UL)です。重量235キロの超軽量、巡航速度は時速300kmに達します。機体はこのような長い旅のために特別に準備と整備がされています。

D-DAY -1 -> Leaving Tomorrow Wednesday 18th August! / FlyZolo(Facebook)

男女合わせた単独世界一周飛行の最年少記録は、今年7月に英国人のトラビス・ラドロー(Travis Ludlow)さん(18歳)が達成しており、ラザフォードさんはこの偉業に挑戦する最年少の女性になります。

ラザフォードさんは、「女の子や若い女性が航空や化学・技術・工学・数学(STEM)の分野に進むよう励ましたい」との思いがあります。「子どもの頃、これらの分野で活躍する女性があまりいなくて、とてもがっかりした。」それを変えたいと思っているそうです。


<追記:2022年1月21日に帰還>

ラザフォードさんは2021年11月上旬にベルギーに戻る予定でしたが、5か月余りの旅を終えてベルギーに帰還しました。飛行距離約5万キロ、世界30か国近くに立ち寄り、単独世界一周飛行の女性最年少記録を達成しました。大勢のジャーナリストや支援者、家族が見守る中、ベルギー・コルトレイク郊外の飛行場に着陸しました。

彼女はアラスカのノームで1か月間立ち往生し、ロシアでは41日間を過ごしました。一番怖かった飛行区間は、人里から遠く離れ気温が氷点下30度以下にも達するロシアのシベリアだったということです。いま「1週間は何もしたくない」と笑顔で語ります(^^)

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