ロシアによるウクライナ軍事侵攻(2022年ロシアのウクライナ侵攻)に対して、世界各国から様々なロシア(およびロシアに協力するベラルーシ)に対する制裁が拡大しています。また、国連総会では今世紀初の第11回緊急特別会合が開かれ、加盟国からはロシアを名指しで非難する発言が相次いでいます。3月2日の採決では、「ロシアのウクライナ侵攻を非難し、軍の即時撤退をロシア政府に求める決議」について、193加盟国のうち141カ国が賛成する一方、ロシアとベラルーシ、シリア、エリトリア、北朝鮮の5カ国が反対し、中国、インドを含む35カ国が棄権しています。
- 国連総会、ロシア非難決議採択 軍の即時撤退を要求 141カ国賛成(3/3 ロイター)
- 国連総会緊急特別会合(Google 検索)
国連総会の緊急特別会合は、「国際平和と安全維持に主要な責任を負う」とされる安全保障理事会が、常任理事国の拒否権行使でその責任を果たせない場合に開かれます。1982年以来40年ぶりの開催です。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻以降、世界各国から様々なロシア(およびロシアに協力する立場にあるベラルーシ)に対する制裁が拡大しています。国際社会の反応について Wikipediaがまとめています。色分け世界地図(下記)も掲載しています。
オンライン百科事典「Wikipedia」のロシア語版は、ロシアのウクライナ侵攻に関する記事を巡り、ロシア当局からサイト停止の警告を受けたと明らかにしています。
- ウィキペディアのロシア語サイトに停止警告、当局が侵攻記事巡り(3/2 ロイター)
- 2022年ロシアのウクライナ侵攻に対する国際社会の反応(Wikipedia)
- International reactions to the 2022 Russian invasion of Ukraine(en:Wikipedia)
国際社会の反応世界地図 ウクライナ ロシア 侵略を非難した国(ウクライナ支持) 中立の立場を取っている国 NATOが侵略を誘発したと非難した国(ロシア支持) 不 明
3月1日、スイス・ジュネーブであった国連人権理事会で、ロシアのラブロフ外相のビデオ演説が流れる直前に、会場にいた外交官らが一斉に退席しました。ウクライナ軍事侵攻をめぐり、ロシアへの反対とウクライナへの連帯を示しました。また、米国のブリンケン国務長官は「ロシアは学校や病院、住宅を攻撃し、飲み水やガス、電気を供給する重要インフラも破壊している。バスや救急車でさえ、砲撃されている」と述べ、軍事施設を攻撃対象にしているというロシア側の主張は事実ではないと非難しました。
- ロシア外相の演説直前、外交官ら100人が一斉離席 国連人権理事会(3/1 朝日新聞)