生徒、コンピュータ、学習:この3つを関連させる(Students, Computers and Learning: Making The Connection)によると、すでに教育におけるICTに大きな投資をした国でさえ、学習到達度調査(PISA)の読解力、数的リテラシー、科学的リテラシーの成績に目立った向上は見られていません。
今回初となるPISAデジタル能力調査をしたアンドレアス・シュライヒャーOECD教育スキル局長は「学校教育制度は、授業の中にテクノロジーを組み込む、より効果的な方法を見つけ出さなければならない。これにより、教育者には21世紀型教育法を支援できるような環境を提供することができ、生徒には将来成功できるような21世紀型スキルを身につけさせることができます」と述べています。
シリコンバレーには、生徒は家庭でPCに習熟しているので、学校にパソコンは無いところもあります。
「手段」と「目的」を明確に分ける必要があります。
一定レベルのデジタルスキルは「手段」であって「目的」ではありません。
いまの教育制度や教育内容をそのままデジタル化しても成績は向上しないと思います。
「目的」は、生徒一人一人の個性や創造性を伸ばし、高度のIT応用力や「デジタルデザイン力(21世紀型スキル)」を向上させることではないでしょうか。
- Students, Computers and Learning(PISA / OECD)
- 学校で技術利用の潜在性を引き出すためにも新しいアプローチが必要(9/15 OECD東京センター)
- 日本の学生のパソコンスキルは、先進国で最低レベル(舞田敏彦/Newsweek)
- New approach needed to deliver on technology’s potential in schools(9/15,2015 OECD)