2011年3月11日、国連の潘基文事務総長は緊急に記者会見し、「日本からの映像を見て世界はショックを受け悲しんでいる」と述べ、日本国民と政府に対し深い哀悼の意を表明しました。
さらに、「日本は世界中の困っている人を援助してきた最も寛大で強力な援助国の一つだ」と称え、「今回は国連が日本国民を支援し、日本国民の力になりたい。できることは何でも、全てやるつもりだ」と語り、救援に乗り出す方針を表明しました。
2011年5月2日の時点で、国連に加盟する191ヶ国の国および幾つかの国や地域、約43の国際機関等からの支援の申し入れや見舞いの言葉がありました。また、2011年3月22日の時点で、670以上のNGO等からの支援の申し入れや見舞いの言葉がありました。台湾からの支援では、震災からの1カ月足らずで109億円以上、最終的に義援金は200億円を突破し世界最大となりました。
- 被災地応援、ガザでたこ揚げ 釜石とネット電話交流も(3/14 朝日新聞デジタル)
写真(UN Photo)は大震災一周年に、パレスチナ自治政府ガザ地区の難民キャンプで、子ども達が日本とパレスチナ国旗の凧(カイト)を揚げています。東日本大震災に対する海外の国、地域、組織、要人の対応について、「Wikipedia」にまとめられています。あらためて多くの国や人々からの支援や応援に感謝したいと思います。
- 東日本大震災に対する日本国外の対応(Wikipedia)
東日本大震災と、福島第一原子力発電所の事故から5年、国の「集中復興期間」は今月で終了します。しかし、全国で17万人余りが依然として避難生活を余儀なくされ、東北などの被災地では、復興の遅れが大きな課題となっています。
世界中から支援を受けて「早期の震災復興」を誓い、「日本社会のあり方」について根本から考え直す機会だったのですが、5年を経て私をそうですが「こんなはずではなかった」との思いがあります。
エネルギー政策では「社会的な合意」は確立せず、日本経済の「成長戦略」や「少子高齢化対策」は遅々として進んでいません。あらゆる場面で、旧来の古いステレオタイプが次々に表出する日本社会は、何も変わっていないようにも見えてしまいます。ジャーナリスト冷泉彰彦さんの記事をお勧めします。
- こんなはずではなかった「3.11からの5年間」(冷泉彰彦 / Newsweek)
- 東日本大震災(Wikipedia)
- 福島第一原子力発電所事故(Wikipedia)
- 2011 Tōhoku earthquake and tsunami(en:Wikipedia)
- Fukushima Daiichi nuclear disaster(en:Wikipedia)
- 東日本大震災関連ニュース(Googleニュース検索)