調査会社のニールセンは、2012年4月10日に世界の広告信頼度調査の結果を発表しました。対象国は56か国で、2万8000件以上の回答を得ています。
トップは「知人・友人の推奨クチコミ」で、92%が信頼しています。「オンライン上で投稿された消費者の意見」は、70%の信頼度で年々上昇しています。続いて「企業のウェブサイト」「新聞記事」が58%と、高い割合で信頼されています。
しかし、2009年4月実施の信頼度調査結果と比較すると、テレビCMや雑誌、新聞広告などが、50%以下となり12〜15%ほど信頼度が低下しています。世界4地域では、アジア圏より欧米圏はさらに厳しい調査結果です。
ネットバナー広告やソーシャルネットワーク、モバイル広告では、一方的な旧来型だと信頼度は低いようです。広告も伝送手段よりその内容や、提供者の信頼度が問われています。
近年の消費者は、情報伝達ルートの多様化が進み、同一商品の比較や企業の社会的責任(CSR)などを判断、組織体よりも信頼できる実名個人や、第三者の「意見や判断」を信頼する傾向が強くなってきました。
- Global trust-in-advertising-2012(ecommercenews)スライド(pdf)
- Nielsen: Global Consumers’ Trust in ‘Earned’ Advertising Grows in Importance
- Global Advertising: Consumers Trust Real Friends and Virtual Strangers the Most(2009)
- 素晴らしいCM(Nobuyuki Kokai)