ピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)は、新聞等の印刷報道、文学、作曲に与えられる米国で最も権威ある賞です。コロンビア大学ジャーナリズム大学院が、同賞の運営を行っています。
同賞は、ハンガリー系アメリカ人ジャーナリストおよび新聞経営者ジョセフ・ピュリッツァーの遺志に基づき、1917年に創設されています。
- Pulitzer Prizes(Website)
ピュリッツァーの遺志により、遺産の一部がコロンビア大学に寄付され、1912年にジャーナリズム科大学院(Graduate School of Journalism)が創設されています。
同校は、現在に至るまで、アイビーリーグ唯一のジャーナリズム専門の大学院です。
8月にシリアで、取材中に殺害されたジャーナリスト山本美香さんを偲(しの)ぶ「山本美香さんを送る会」が10月19日夜、東京都千代田区の東京会館で開かれました。
- 山本美香さんを送る会に400人 思い出振り返る(朝日新聞デジタル)
山本美香さんは、早稲田大学大学院のジャーナリズムスクール「J-Scool」で、今年5月、自らの体験を踏まえ、「ジャーナリズムと戦争」というテーマで講義をしていました。
山本美香さんが学生たちに遺した「最期の講義」の議事録が掲載されています。
- 前編 「それでも私が戦争取材を続ける理由」(現代ビジネス)
- 後編 「死にゆく人を目の前にしてカメラをまわせるか」(現代ビジネス)
インターネット・アーカイブで、山本美香(Mika Yamamoto)さんのTVニュースを検索、山本美香さんの殺害は日本のみならず世界中に衝撃を与えました。
山本美香さんが戦場取材について、
「現地の人たちが涙を流している事実を報道することは、果たして他人の悲しみを売りものにしていることになるのでしょうか。扇情的な編集をしたり、全く違う場面の映像をはめ込んでいるのではありません。映像が報道されたことで、何かが変わるのなら、取材した甲斐があると私は考えます。報道の重要性、可能性を知っているので、後ろめたいと思いません。」と述べています。