チャールズ・バベッジ(Charles Babbage, 1791年 – 1871年)はイギリスの数学者。また、分析哲学者、計算機科学者でもあり、世界で初めて「プログラム可能」な計算機を考案し「コンピュータの父」と言われています。
1820年代初め、バベッジは最初の階差機関を試作して「階差機関1号機」へと発展します。
しかし、完成はせず、出来上がった部分はロンドンのサイエンス・ミュージアムにあります。
さらに、階差機関を発展させた「解析機関(かいせききかん、analytical engine)」を設計、これは機械式の汎用コンピュータであり、歴史上重要なステップでもあります。
初めての解析機関についての記述は 1837年になされていますが、バベッジは1871年の死去直前まで設計を続けています。
このTED Talksで、ジョン・グラハム=カミング(John Graham-Cumming)氏が、1830年代にチャールズ・バベッジが構想した蒸気を動力とする機械式の「解析機関」について語ります。
- TED Speaker: John Graham-Cumming(Computer programmer)
また、詩人バイロン卿の一人娘で、数学者のエイダ・ラブレス(Augusta Ada King, Countess of Lovelace)が、単なる計算機能を超えたコンピュータの未来をいかに見通していたかについても語っています。
ラブレスさんは「音楽を数値的に表現すれば、この機械に作曲させることだってできるでしょう」と言っています。
ラブレスさんの未来を予測した言葉を「ラブレスの飛躍」と形容しています。
みんな彼女を史上初のプログラマーだと言います。確かにプログラミングもしましたが、重要なのは、彼女が「計算機の未来」はずっとすごいものになると予見していたことなのです。
- The Babbage Engine(Computer History Museum)動画あり