オバマ米大統領は次期駐日大使に、ケネディ元大統領の長女で弁護士のキャロライン・ケネディ(Caroline Kennedy)氏(55)を指名する方針を固めました。女性の駐日米大使は初めてとなります。
- 次期駐日・米大使にJFKの長女、大統領発表へ(読売新聞)
ホワイトハウスはケネディ氏に絞った後、巨額資産や身辺調査を慎重に進めていました。
既にラッセル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)もケネディ氏と会い、日米関係に関する説明を済ませているそうです。
ケネディ氏は、ハーバード大学とコロンビア大学法科大学院を卒業後、弁護士資格を取得。メトロポリタン美術館在職中にエドウィン・シュロスバーグと出会い、1986年に結婚しています。
現在はケネディ記念図書館(John F. Kennedy Presidential Library and Museum)の館長や、ハーバード大学ケネディ・スクールのコンサルタントを務めています。
2008年の大統領選挙では、叔父のエドワード・ケネディ上院議員とバラク・オバマ候補への支持を表明しました。
昨年の大統領選でもオバマ氏陣営の選挙対策本部に入り、再選に貢献しています。
ケネディ氏の起用については、外交・政治経験には乏しく、TPPや緊迫する北朝鮮情勢、沖縄の米軍普天間基地の移設問題などで、手腕を発揮できるかは未知数との一部意見もあります。
日本自身が長年抱えながら出口が見出せない多くの懸案について、初の女性大使として新しい視点やアプローチを提示してくれることも期待して、駐日大使の就任を歓迎いたします。
多数の政治家を輩出し、米国で最も知られた一家である「ケネディ家」からの大使起用は、日本はもちろん米国でも高い関心を集めています。
- 歴代アメリカ合衆国大統領のランキング(Wikipedia)
- アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネデイ を思う(Nobuyuki Kokai)
- 人口減少 少子高齢化「女性未活用大国」ニッポンの処方箋(Nobuyuki Kokai)
- ケネディ大使指名は、参院選へのオバマの「回答」?(7/23 冷泉彰彦/Newsweek)