6月18日、スイスの国際経営開発研究所(IMD)は、主要70カ国・地域を対象にした2026年版のIMD世界競争力ランキング(IMD WCR)を発表しています。2026年のトップ3(昨年)は、シンガポール(2位)が再び1位に返り咲いています。2位は香港(3位)で「経済実績」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」という4つの指標において持続的な成果を上げています。3位のスイス(1位)の急落は、直接投資フローの深刻な悪化が主な要因です。日本(35位)は2019年以来の30位に回復、世界競争力を高められるか注目です。
- World Competitiveness Ranking 2026(6/18 IMD)
- Strong institutions are economies’ greatest buffer against economic shocks, IMD World Competitiveness Ranking finds(News IMD)

シンガポールが(2024年に1位、2025年に2位となった後)再び1位に返り咲いたことは、機敏な経済がいかに迅速に勢いを取り戻せるかを如実に示しています。その躍進は、複数の競争力分野における広範な回復によってもたらされており、中でもビジネス効率が牽引役となっています。
香港の「政府の効率性」は依然として香港の決定的な強みであり、2年連続で2位を維持しています。スイスの経済パフォーマンスの急落は、米国の高関税と直接投資フローの深刻な悪化が主な要因であり、最も強固な経済でさえ地政学的および投資ショックに晒されていることを示しています。
台湾(昨年6位)は前年より順位を二つ上げ、歴代最高の4位となっています。国内総生産(GDP)と輸出の大きな成長に加え、過去約10年にわたる制度の安定性が順位を押し上げています。米国が10位(昨年13位)に上昇しました。

2026年における世界競争力は、もはやコストや規模、あるいはイノベーションといった競争だけではなく、組織の信頼性、適応力、そして回復力にますます依存するようになっています。

日本より上位国との比較(Compare Results)では、特に「ビジネスの効率性(緑色)」が低スコアだと解ります。「政府の効率性(橙色)」については、低いながら昨年から少し改善しています。
日本は全20の評価項目中に30位以下が11項目もあり、さらに最低水準の50位以下が4項目もあります。(下記を参照)