コンテンツへスキップ

OECDの国際成人力調査、20年前でも1位と思う

OECD Skills Outlook 2013
OECD Skills Outlook 2013

国際成人力調査(PIAAC:ピアック)は、OECD(経済協力開発機構)が進める新しい国際比較調査です。

OECD加盟国等24か国・地域(日、米、英、仏、独、韓、豪、加、フィンランド等 )が参加し、16歳~65歳までの男女個人を対象として、「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」及び調査対象者の背景(年齢、性別、学歴、職歴など)について調査しました。

初めての調査で、日本は「読解力」と「数的思考力」の平均点で一位となっています。
国内の各新聞の社説などでは「日本の教育水準の高さが証明された」という種類の評価がされているようですが。

この「教育水準の高さ」は、30年前の高度成長政策が目指した日本の過去の未来像でした。手本があり欧米各国に追いつき追い越せ政策で、同一製品であれば品質と価格で日本ブランドは世界一の国際競争力を確保したのです。

20年前に同様な調査をしても、日本は均一的な公的教育、高等教育の普及で世界一だった様に思います。では何故「失われた20年」になったのでしょう。日本が後進国だった時代の成功体験(中央集権、産業政策、教育政策、文化政策など)をひたすら守って(内向き岩盤規制)来たからではないでしょうか。

下図「ITを活用した問題解決能力」では、アメリカ以外は現在の世界競争力ランキングの順位に酷似しています。ジャーナリスト冷泉彰彦さんの「成人力調査の結果は、様々に重たい課題」とする下記の記事はお薦めです。

文部科学省/国立教育政策研究所
文部科学省/国立教育政策研究所

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください