「私たちが形作ったツールは、その内私たちを形作ることになる。」マーシャル・マクルーハン(Marshall McLuhan, 1911年7月 – 1980年12月)の有名な言葉は、今の時代のビジネスを表すぴったりの言葉として、Havas Mediaで戦略イノベーションを担当するシニアバイスプレジデントの Tom Goodwin氏が述べています。
マクルーハンは、あらゆる視点からの斬新なメディア論を展開していましたが、「メディアはメッセージである」という主張が有名です。
メディアとは普通「媒体」を表しますが、その時、私たちはメディアによる「情報伝達の内容」に注目します。
しかし、彼はメディアそれ自体が、ある種のメッセージ(情報、命令のような)を既に含んでいると主張します。
例えば、同じニュース内容でもメディアが新聞か放送か、週刊誌かネットかで受け止め方が違ってくると言っています。
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TechCrunch Japanの Tom Goodwin氏の下記記事では「現代のビジネスは、人々の新しい行動習慣に着目し、最新技術で可能となることを見据えた上で、自社のビジネスを根幹から見直す必要があると指摘します。
銀行は現代に則した役回りを果たすべきだし、スポーツジムはテクノロジーを駆使して人々の健康をサポートするパートナーになるべきで、自動車製造業は交通ソリューションを提供するようになるべきだろうと言います。
なぜ、通信会社が WhatsAppを発明しなかったのか? なぜ、GMが Uberを、Kodakが Instagramを、Blockbusterが Netflixを発明できなかったのか?」と指摘しています。
21世紀における先進各国の成長戦略(デジタル経済)にとって、最も重要な指摘のように思います。メディア論の大家、マクルーハンの再評価とともに「デジタル企業に転換すること」の一読をお薦めします(^^)
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