米Polyeraは、ヨガマットのように丸めたり、ねじることもできるディスプレイの開発をしてきました。実現させるため、柔らかくて薄いトランジスタを研究開発しています。この技術により、グニャっと曲がるディスプレイの下層素材になるデジタルファブリックができます。
- Polyera Flexible TFT™ Technology(Polyera)
面白そうな「Wove™」の発売予定は2016年だそうです。サイトにはカウントダウンが表示され、9月末には詳細情報が公開されるようです。
8月28日、ウェアラブル開発の加速に向けて米国防総省は、自治体、スタンフォードやMITなどの大学、Apple、Lockheed Martin(軍需企業)、その他 160の民間組織と提携、一部には出資すると発表しました。民間利用と軍事利用の両方で、この分野に1億7,100万ドルを投じる計画です。
今回の国防総省の投資は、高齢者の健康を管理するウェアラブル技術の可能性を広げると同時に、軍服や装備品などの発展にも大きく貢献するものになると述べています(YouTube動画)
産業界、政府(含自治体)、大学の産官学連携ですが、米国製造業の国内回帰と再構築の促進、そして国家安全保障の確保もあるようです。
オバマ政権が、ロボットや3Dプリンタなどと並んで、ウェアラブル技術を次の大きな技術フロンティアと考えていることを反映していますが、高度な製造業とシリコンバレー、大学、国防総省の技術コミュニティは、イノベーションを促進して、次世代の米国内産業構造を展望しているようです。
- Flexible Hybrid Electronics Manufacturing Innovation Institute (FHE-MII)(manufacturing.gov)
- FHE-MII Fact Sheet(August 28, 2015 Whitehouse)
- DoD Press Release(August 28, 2015 Defense)
- 高齢化社会に対応したウェアラブル センサー(Kenneth Shinozuka)(Nobuyuki Kokai)
- ウェアラブル化する小型カメラ搭載ドローン(Nobuyuki Kokai)