アメリカ合衆国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office, USPTO)は、2015年11月24日付で、新たに Google Glass:モノクル(Monocle)バージョンの特許を認可しました。
- United States Patens US 9195067 B1(USPTO.gov)
Google Glass のモノクル(片メガネ)バージョンとして、特許申請していたものです。内容は「バンドの側面をユーザの頭の、こめかみの位置と、それに続く耳の位置、そして第三の接触位置として、頭の後部に接触するよう調節して固定」するモノクル方式です。軽量化が前提となるバージョンです。
ウェアラブルデバイスとして Google Glassが発表された時は、ウェアラブル時代を先取りしたイメージが先行して、あらゆる分野で数多くの応用例や映像が製作され、デバイスの欠点やデザインの趣向、プライバシーを始めとする社会的問題点などが指摘されました。
そしてGoogleは、2015年1月15日 Google Glassを研究部門である「Google X」から切り離し、独立したプロジェクトにすると発表して、初期の Google Glassについては失敗を認めました。
- Google Glass は業務用と大衆用を明確に分離すべき(1/19,2015 Nobuyuki Kokai)
一般消費者向けの販売を中止して、業務(企業)向けとして、ハードウェアとソフトウェア、デザインの改良が進んでいるようです。
ウェアラブル革命の入口でもあるスマートウオッチは、現状ではスマホ本体を必要としており電池や画面関連テクノロジーの進展(軽量化)が必須のように思います。
ウェアラブルデバイスとしての Google Glassは、ハンズフリー(handsfree)と、画面とカメラの一体性にアドバンテージがあり、消防/災害救助/医療/警察/軍隊などの組織的な活動や遠隔保守業務などでは、単なる業務の改善/強化などではなく、ワークフローのイノベーションと言えるインパクトを持ちます。
モノクル(Monocle)バージョンは、「Wearable Device with Input and Output Structures」として特許認可されています。テクノロジーの進展で軽量化が進むと面白い Google Glassのバリエーションになります。
- Google Glassの片めがね(モノクル)バージョンが特許を取得(TechCrunch Japan)
- Google Glass:次世代のデザイン特許(Design Patent)(Nobuyuki Kokai)