12月2日、ロシア国防省は、トルコのエルドアン大統領や一族が、シリア、イラク国内のダーイシュ(IS)支配地域から、石油を違法に密輸入して利益を得ている証拠があると明らかにしました。
ロシア側は、IS支配地域からトルコへの石油の輸送には主に3つのルートを特定しているとして、地図と衛星画像を示しながら説明しています。
シリア・イラク国内のダーイシュ(IS)が管理する石油関連設備で、タンクローリーの車列が、石油を積み込む様子を収めたとする衛星画像を紹介しています。
また、ロシア国防省は、トルコに石油を密輸する同一の犯罪組織網が、ISに武器や機器、訓練を提供していると訴えました。
さらに、ロシア空軍の空爆作戦で、ISの石油生産、精製、販売能力に非常に大きな打撃を加えたとの認識も示しました。
- Ministry of Defence of the Russian Federation(ロシア国防省) 403?ロシア国防省(Wikipedia)
- ロシアの IS 掃討作戦、空爆と巡航ミサイルの映像(Nobuyuki Kokai)
ただ、エルドアン氏や一族の関与を直接裏付ける証拠への言及はありませんでした。エルドアン氏は、疑惑を強く否定しています。
- トルコ大統領らが「イスラム国から石油密輸」、証拠存在とロシア主張(ロイター通信)
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