11月24日にトルコ・シリア国境付近でロシア軍爆撃機撃墜事件が起きました。ロシアはこれに対して経済制裁による報復に出ています。
ロシアは、トルコからの主要な輸入農産品であるトマトやかんきつ類、鶏肉などの輸入を来年1月から禁止。また、両国の政府間で行われてきた貿易や投資、学術や文化協力に関する協議を停止すると発表しています。
直接投資(FDI:Foreign Direct Investment)は、企業による長期の海外投資、国際間資本移動のことですが、ロシアはトルコに対してドイツ(18.3%)に次ぐ第2位の投資国(9.5%)になっています(円グラフ参照)
2014年にトルコを訪れた外国人旅行客のうち、12%はロシアからの旅行客、年々増加して国別ではドイツに次ぐ約448万人でした。これらの旅行者がトルコ国内で使った金額は、およそ40億ドルとされます(下記グラフ参照)
ロシアとトルコは、経済的な依存度が高い国同士です。ロシアとトルコの貿易、旅行、投資、今回の輸入禁止産品のデータと、直感的にわかるグラフ化したものが サイトで公開(Knoema.com)されています。
- Turkey-Russia Crisis | In Focus(Knoema)
- ケンカの相手を間違えた?露制裁でトルコの痛手は確実(Forbes Japan)
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