世界的彫刻家イサム・ノグチ(Isamu Noguchi/野口勇) の母、レオニー・ギルモア(Leonie Gilmour) の生涯を描いた映画「レオニー」が11月20日から公開されます。イサムは、1907年(2歳4ヵ月)で母レオニーと一緒に来日します。イサムは、6歳から約6年間を過ごした神奈川県茅ケ崎村を「故郷」と呼んでいます。
多感な子ども時代の原風景があり、教師そして作家だった母「レオニー・ギルモア」との幸せな時間と空間がありました。
レオニーは、茅ケ崎村の三角形の奇妙な土地に、地形に合わせた「三角形の家」を建てます。
この「三角形の家」は、9歳ながらもイサムが共同設計者となり、大工さんから技能を学び、日本庭園の美しさにも接しながら、母との楽しい思い出が詰まった家となりました。
レオニーは、「幼いころから美への目を養い、やがて自分の思いを表現できる何らかの技能をその手につけさせてやりたい」と、日本に居た父親に手紙を書いてイサムとともに来日しています。
イサムは、いつも2階の「円窓」がある和室から見える富士山を眺めていました。
- Isamu Noguchi(Pinterest/Nobuyuki) イサム・ノグチのピンタレスト
モエレ沼公園の一角にあるこの円窓のあるコンクリートのモニュメント、子どもの遊園地・遊具と一緒です(^^) 母レオニーとの原風景のように・・・。
- Léonie Gilmour(en:Wikipedia)
- モエレ沼公園 イサム・ノグチ設計 公式サイト
- ドウス昌代の「イサム・ノグチ~宿命の越境者」(講談社文庫/Amazon)