2月12日、フランス国立科学研究センター(CNRS)は、エアバス(Airbus Group)と共同で、航空機生産現場でのヒューマノイド型ロボットの導入試験を開始したことを発表しました。
航空機生産過程は、高度な部品化が進行するところになっており、主翼、胴体、尾翼などに分かれて製造された部品は、最終的には一箇所に集められて、組み立てが行われることとなります。
この最終組み立ての工程は、非常に繊細な作業を要するため、これまでは人間による熟練労働者に頼ってきました。
航空機の最終組み立て工程の現場に、人間と同じ姿と形をし、人間同様に繊細な作業を行うことを可能にしたヒューマノイド型ロボットを導入することで、これまでの人間による熟練労働者に頼ってきた現場の効率性改善を目指しています。
日本の産総研(AIST)とCNRSが強みを持つ「多点接触動作計画」と、ヒューマノイドロボット「全身制御技術」を活用して、航空機内の難姿勢・繰り返し作業を実行するヒューマノイドロボット全身作業技術の開発に着手します。
今回の(Joint Research Project:JRP)は、Airbus Groupが日本の機関と初めて行う本格的なロボット工学に関する共同研究です。2月12日(金)に産総研つくばセンターにて調印式を行いました。
実際に導入を予定しているヒューマノイド型ロボットに関しては、日本の Kawada Robotics(カワダロボティクス)が製造販売を行っているHRP-2とHRP-4を使用することを予定しています。
- Putting Humanoid Robots to Work(CNRS)
- Airbus Group to Develop Humanoid Robots with French and Japanese Researchers(Airbus)
- 産総研、エアバス、フランスCNRSは共同で航空機内組立作業ヒューマノイドロボットの研究開発を開始(産総研:AIST)
- CNRS-AIST-AIRBUS, Joint Research Program: JRP(Website)
MCP-Compilation from CNRS News on Vimeo.
- Airbus: 航空機生産現場における日本製ヒューマノイド型ロボットの導入試験を開始へ(Business Newsline)