経済成長は現代において重要な課題です。経済成長が停滞すると政治や社会に不安が広がり、人類の進歩は滞り、やがて社会に暗雲が立ち込めるようになります。
エコノミストのダンビザ・モヨ(Dambisa Moyo)氏は、資本主義単独では現代社会が必要とする経済成長は実現しないと言います。
国家主導型と市場主導型の経済モデルのどちらにおいても、資本主義は、社会悪を解決せず汚職を促し所得の格差を生み出しているという指摘です。モヨ氏は現在の経済状況を調査し、より良い経済成長を育むためには、資本主義をスペクトルとしてとらえ、異なった経済モデルを融合するべきだと提案します。
1969年ザンビアの首都ルサカに生まれ、ザンビアで教育を受けます。
1990年、大統領に対するクーデター未遂により大学が閉鎖されたのを機に渡米。世界銀行に2年間勤務した後、ハーバード大学で修士号、オックスフォード大学で経済学博士号を取得しています。
その後ゴールドマン・サックスで8年間勤務し「グローバル・エコノミスト&ストラテジスト」として活躍しています。2009年5月のTIMEで「世界で最も影響力のある100人」に選ばれています。
著書にベストセラーとなった「援助じゃアフリカは発展しない / Dead Aid (2009)」や「すべての富を中国が独り占めする」、「How the West Was Lost」があります。
- 経済成長の行き詰まりを打破するには / Dec 2015(日本語字幕を読む)
- 中国は新興経済の期待の星なのか / Jun 2013(日本語字幕を読む)
- TED Speaker: Dambisa Moyo(Global economist)
- Dambisa Moyo(Website)