3月20日、国連と米コロンビア大学が設立した「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」と、同大学地球研究所は最新の「世界幸福度報告書2017」を発表しました。
2012年から開始され5回目になります。2016年(世界幸福度報告書2016)は、デンマークが1位となり日本は53位でした。
2017年は155カ国を対象して、ノルウェーが1位、デンマークが2位、アイスランドが3位、以下、スイス、フィンランド、オランダ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンまでがベスト10です。
主要国(2016年)では、米国は14位(13)、ドイツ16位(16)、英国19位(23)、フランス31位(32)、イタリア48位(50)となっています。大統領弾劾でゆれる韓国は56位でした。日本は51位(53)で先進7カ国(G7)で最低になっています。
この幸福度ランキングは、一人当たりの国内総生産(GDP:青緑)、社会的支援(Social Support:橙色)、健康寿命(healthy life expectancy:赤色)、社会的自由(freedom to make life choices:濃紺)、寛容さ(Generosity:緑色)、汚職の無さ(Perceptions of corruption:紫色)、ディストピア+残余値(Dystopia (1.85) + Residual:灰色)を積算しています。
日本の低い幸福度ランキングは、上位国に比べて「寛容さ/緑色」や「汚職の無さ/紫色」が低く、また、その国の価値観が反映した「架空の国ディストピア(1.85)+残余値/灰色」が極端に低いことです。
教育や就職、働き方などの社会的制約や男女格差(世界111位)が大きく、子どもの貧困や少子高齢化、人口減少が進み、生活や自己実現、夢などに対する不安が増加傾向にあることが「幸福度」を下げていると思います。
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