2015年から始まったイエメンの内戦が激しくなる中で、コレラの感染が急拡大しています。
イエメンのMSFオペレーション・マネージャーを務めるガブリエル・サンチェス氏は、「北西部のハッジャ州アブスで劣悪な衛生状態と清潔な飲料水の不足を目のあたりにしています。これらはコレラ大流行の主な原因であることは明らかです。
給排水と衛生はコレラ発生以前も問題でしたが、今では喫緊の課題となっています。今行動しなければ、今後数週間から数ヵ月間でさらに大規模な人道危機に発展するでしょう」と警鐘を鳴らしています。
「国境なき医師団」のイエメンの現地責任者として、6月まで対応にあたってきた村田慎二郎さんは、急激に増える患者に対して、医療スタッフの数が追いついておらず、治療を受ける前に亡くなってしまう患者も少なくないと説明しました。
また、NGOが各地に設けた施設も攻撃を受けたことを明らかにしたうえで、「人道援助機関がスムーズかつ安全に援助活動ができる環境を整えてほしい」と述べ、円滑に治療ができるよう内戦の当事者や介入している国々に対して、国際社会としての働きかけを求めました。
- イエメン:コレラ感染拡大――北西部アブスで援助拡大が急務に(7/12 国境なき医師団)
- 内戦続くイエメン コレラ感染拡大の実態は(NHK News)
動画は、コレラの専門治療センターの建て方【国境なき医師団】です。現場に到着してから3日以内の開設が期待されているそうです。