先日、国土交通省から若手職員が主導するプロジェクトとして、「国土交通省 政策ベンチャー2030」を発足させるとの発表がありました。省内でプロジェクトメンバーを公募し、10月中にプロジェクトを正式に始める予定になっているそうです。ピラミッド型縦割り行政組織の弱点を自覚して、「経験則を超えて、大胆な具体策を生み出す、新たな政策立案アプローチに着手」するとして面白そうです。
プロジェクトの政策キーワードとしてシェアリングエコノミー(共有型経済)、ダイバーシティ(多様性、多様な人材活用)、サステイナビリティ(持続可能性)を指摘しています。2017年日本のデジタル競争力ランキングは63カ国中27位です。英国病ならぬ「日本病」を患い世界から周回遅れ状態になっています。世界(国際)競争力を回復するためには、経験則や成功体験にしがみつく政策や成長戦略を脱し、さらに根深い「お上」意識なども払拭することが求められていると思います。
5月に経済産業省の次官・若手プロジェクトが作成した「不安な個人、立ちすくむ国家(pdf)」が話題になりました。「国土交通省 政策ベンチャー2030」も旧来の日本株式会社(協調組合主義的な価値観)を脱却しようとしていることでは共通しているように思います。
「ニューヨークの遊び方」の作者りばてぃ(Liberty)さんが、「国土交通省 政策ベンチャー2030」を記事にしています。りばてぃさんは幅広い分野の先進事例を、楽しくやさしく紹介しています。先端研究分野では、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)所有のメディア企業 Technology Review, Inc.と提携した日本語サイト MIT Technology Review(Published by KADOKAWA / ASCII)が面白いので興味深く読んでいます。
- 真剣に日本の未来を考えたら、当然、先進事例の「情報」は重要(NYの遊び方)