ARや仮想現実(VR)を手がける謎の企業であるマジック・リープ(Magic Leap)が、透過型 ARゴーグル Magic Leap One “Creator Edition”を初公開しました。
2014年10月にマジック・リープは、5億4,200万ドルの資金を調達し、Googleはリード投資家として、当時のサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)上級副社長(現CEO)が取締役に就任しています。
Magic Leap Oneは、一般的なVRヘッドセットや Microsoft HoloLensよりは小さく、サングラスにしては大きなゴーグル型の透過型ディスプレイ Lightwearと、ベルトに装着する円盤状のウェアラブルコンピュータ Lightpackがケーブルでつながった製品です。
ディスプレイは半透過型で、現実の視界に仮想のオブジェクトが重畳して見えます。
独自の方式により、従来の透過型ARディスプレイより自然に、仮想の物体がそこに存在するように表示されるところが最大の特徴です。
長く待たされ初公開した製品は Magic Leap Oneの「Creator Edition」です。
クリエイター・開発者向けとして、2018年に発売予定です。コンテンツ開発のための各種リソースも来年開設のクリエイター・ポータルで公開予定です。
Magic Leap が独自技術としてアピールする「デジタルライトフィールド」の光は、自然の物体が放つ光とシームレスに融合することで、仮想の物体も自然に見え、長時間の利用でも疲れにくいと説明されています。また、蜘蛛の眼のように並んだ多数のカメラやマイクなど各種センサで周囲の環境を認識。床や壁に加え、機械学習により家具など物体も把握し精緻に追従することで、仮想の物体が現実と矛盾なくインタラクトするようです。
- Magic Leap Fact Sheet(pdf) 発表 / 仕様
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具体的な仕様は不明ですが、空間音響対応のスピーカーを内蔵、4つのマイクで環境音も認識、6軸リモコンとハンドジェスチャ認識、視線認識インターフェースなどを備えます。価格は未定です。視野角については、「将来の新モデルで大幅に改善予定」とされています。実際に観てみたいですね(^^)