12月16日、宇宙関連のスタートアップ Rocket Lab(ロケットラボ)が、4回目のロケット打ち上げに成功しました。今回は NASAから依頼された初のミッション Educational Launch of Nanosatellites(ELaNa 19)と呼ばれるもので、13個の小型衛星を上空500kmの軌道に放つものでした。
- Rocket Lab successfully launches NASA CubeSats to orbit on first ever Venture Class Launch Services mission(Dec 16, 2018 Rocket Lab)
ロケットラボの Electronロケットは、小さいサイズ(約17m)が特徴で、スペースXの Falcon 9の4分の1程度の大きさです。今回の打上げは、NASAが外部の研究機関などが開発した小型衛星の打上げを、有償で請け負うプロジェクト Venture Class Launch Services(VCLS)の初の試みとなっています。
ロケット打上げ費用は Falcon 9が5,000万ドル(約56億円)であるのに対し、Electronは570万ドル(約6億4千万円)です。打上げまでの期間も短いため、Rocket Labは小型衛星の打上げ分野をリードする存在になれると考えています。11月に初の商用打上げを成功させた Rocket Labは、月に1回の頻度で打上げを行ない、2019年終わりまでには2週間に1回、2020年までには週1回のペースを目指しています。
- 宇宙ベンチャー「ロケットラボ」がNASAの小型衛星打ち上げに成功(Forbes JAPAN)
今回打ち上げた「ELaNa 19」は、学生や研究者らが設計した小型衛星を搭載しており、そこには軌道上の放射線レベルをセンサーで測定する衛星や、地球の磁場を測定するもの、また今後の宇宙探査に重要な役割を果たす「ソーラーセイル」を放出するものも含まれていました。