国際連合が定めた国際幸福デー(The International Day of Happiness)の3月20日、国連と米コロンビア大学が設立した「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」は「世界幸福度報告書2019」を発表しました。2019年版の世界幸福度ランキングは、フィンランドが2年連続でトップを維持し、日本は4ランク下げて58位(先進国で最低)になっています。2位以下はデンマーク、ノルウェー、アイスランド、オランダ、スイス、スウェーデン、ニュージーランドの順で、上位8カ国は毎年同じ顔ぶれです。
この世界幸福度ランキングは、一人当たりの国内総生産(GDP:濃紫)、社会的支援(Social Support:赤色)、健康寿命(healthy life expectancy:橙色)、社会的自由(freedom to make life choices:黄緑)、寛容さ(Generosity:緑色)、汚職の無さ・頻度(Perceptions of corruption:青色)、ディストピア+残余値(Dystopia (1.85) + Residual:薄紫)を分析して積算しています。
主要国(2018年)では、米国は19位(18位)、ドイツ17位(15位)、英国15位(19位)、フランス24位(23位)、イタリア36位(47位)となっています。お隣の韓国は54位(57位)、ロシア68位(59位)、中国は93位(86位)でした。最下位は南スーダン(156位)です。
フィンランドは、昨年と同様に国内に暮らす移民の幸福度でもトップとなっています。日本は、2015年が46位、53位、51位、2018年54位、そして2019年が過去最低の58位となってしまいました。評価項目では1人当たりのGDPが24位、健康寿命は2位、汚職の無さ39位、社会的支援が50位、そして特に低評価なのが社会的自由64位と、寛容さ(他者への寛大さ)92位です。
幸福度の変化(2005-2008年から2016-2018年への幸福の変化)も掲載。幸福度(指数)が低下している国と上昇している国がランキング形式(画像)で分かります。米国(112位)も日本(95位)も低下しています。ベネズエラが最下位です。
- Figure 2.7: Ranking of Happiness 2016-2018(254KB:png / WHR) 全156カ国
- Figure 2.8: Changes in Happiness from 2005-2008 to 2016-2018(110KB:png / WHR)