4月23日、Alphabet Inc.(アルファベット)傘下のウィング・アビエーション(Wing Aviation)は、ドローンを使った宅配サービスをバージニア州で開始する認可を米連邦航空局(FAA)から獲得しました。商業用ドローン物流で米航空事業者としての認可を取得する初の企業となります。Wingは、2018年7月に GoogleのXラボを卒業し、物品の輸送の速度、コスト、環境への影響を改善するドローン配送システムの構築を目指しています。
- Wing Aviation LLC(Website)
- Wing(Twitter)
民間の無人機サービスの需要が増え続けています。低高度空域での無人機を統合して管理する WingのUTMプラットフォームは、大量のドローンが空を共有し、人間の上空や、多様な地形、建物の周り、空港の近くを安全に飛行できるように設計されています。
Wingは、低高度認証および通知機能(LAANC)システムなどについて、米連邦航空局(FAA)やオーストラリアの民間航空安全局(CASA)と協力して、業界主導の安全なソリューションを開発しています。近く、欧州初のサービスをフィンランドで開始する計画です。
特に急速に過疎化と高齢化が進む日本では、「交通や配送のラストワンマイル」を解決するイノベーションと技術革新が必須です。自動運転車とともに無人ドローンなどの「物流イノベーション」を、政府と民間企業、そして市民(利用者)が一体となって推進する必要があります。
- UTM platform(Wing)
自律飛行配送ドローン(Self-flying delivery drones)は、最大で120km/hの速度で飛行、400フィート(約120m)まで上昇できるVTOL型です。14枚のプロペラを装備し、そのうち12枚が垂直離着陸用にツインフレームのボディに固定されています。障害物を回避するために、機械学習アルゴリズムで自律飛行を可能にしています。本体にはウインチで巻き上げられるワイヤーを装備、配送物を取り付けて飛行します。