ドルイド(Druid)は、ケルト人社会における祭司のことです。ドルイドは宗教的指導のほか、政治的指導、公私の争い事の調停と、ケルト社会に重要な役割を果たしていたとされます。
フィリップ・フリーマン(Philip Freeman)さんがドルイドの一日を説明します。紀元前55年、秋の朝に日が昇ると共にキャマは村の中心にある祭壇に2羽の鳩を供えます。鳥の首をひねって切り開くと、その内蔵をじっくり見て、神からのメッセージを読み取るのです。キャマはドルイドです。
彼女は子供の頃から勉強を始め、数多くの役割をこなすために必要な膨大な量の情報を覚えました。ドルイドの知識は神聖なものと見なされ、書物に記録されないためです。他の多くのドルイドと同じように、彼女も何年もブリテン島で学びました。現在、彼女はウェネティ族のもとでドルイドとして仕え、ガリアの西岸近くの小さな農村にいます。今のフランスにあたる地域です。
ローマの軍団は、仲裁人としてのドルイドの神聖な役割には気にも留めません。床に就く前に、彼女は惑星の動きを観察し、星図を参考に先ほど目撃した流星について分析します。どの予兆も近隣部族よりも、大きな脅威の接近を告げているようでした。
- A day in the life of an ancient Celtic Druid – Philip Freeman(TED-Ed)
- Japanese translation by Sola Wat. Reviewed by Moe Shoji.(日本語字幕を読む)
- 古代ケルトのドルイドの一日 ― フィリップ・フリーマン(TED)
- Philip Freeman Books(Website)