世界経済フォーラム(WEF)は、1月21日にスイスのダボスで開幕する年次総会「ダボス会議」に先立ち、グローバルリスク調査報告書2020年版(The Global Risks Report 2020)を公表しました。今後10年間に発生する可能性の高い上位5つのリスクは、初めて、すべて環境関連が占めました。政治家や経営者が気候変動や環境破壊を大きな長期リスクと認識していることが明らかになりました。
- 炎上する惑星:気候変動の火種と政治的対立の燃え広がり〜限界を迎えた惑星:気候変動がもたらす試練と政治的対立の猛威〜(1/15 WEF Japan)
- The Global Risks Report 2020(WEF)
この報告書が示す長期的リスクとして気候変動に対する深刻な脅威が、そして2020年の顕著な短期的リスクとして「経済的対立」と「国内政治の二極化」が挙げられています。
また、社会分裂を修復し、持続可能な経済成長を加速させる可及的な対応をしない限り、リーダーは一貫して気候変動 や生物多様性の喪失の危機に立ち向かうことが出来ないと報告書は警告しています。
今後10年間に発生する可能性の高い上位5リスクは次の通りです。すべてが環境関連になりました。
1.異常気象(洪水・暴風など)
2.気候変動の緩和・適応の失敗
3.大規模な自然災害(例:地震・津波・火山爆発・地磁気嵐)
4.大規模な生物多様性の喪失と生態系の崩壊
5.人為的な環境損害・災害
今後10年間に発生した場合の影響度が大きい(インパクト)上位5位リスクは次の通りです。
1.気候変動の緩和・適応の失敗
2.大量破壊兵器
3.大規模な生物多様性の喪失と生態系の崩壊
4.異常気象(例:洪水・暴風など)
5.水危機
- トランプ大統領、ダボス会議出席へ-弾劾裁判やイラン巡る懸念の中(ブルームバーグ)
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