「恐怖は、ウイルスより早く感染する」とのキャッチフレーズで、このところ動画配信で人気映画ランキングで1位を続けているのが、2011年の米スリラー映画コンテイジョン(Contagion)です。新型コロナウイルスCOVID-19の世界的な感染拡大に伴い、デマと陰謀論の拡散、医療従事者の感染および伝染、買い占めや都市封鎖といった本作で描かれた事象の数々が現実に発生しています。ウイルスMEV-1の致死率が20~30%に設定されており、不気味なほど現実感があることも話題の理由です。
- 映画「コンテイジョン」(公式サイト)
- Contagion (2011)(IMDb) Ratings: 6.7
香港出張から米国に帰国したベスは体調を崩し、2日後に亡くなります。時を同じくして、香港で青年が、ロンドンでモデル、東京ではビジネスマンが突然倒れます。謎のウイルス感染が発生しました。新型ウイルスは、驚異的な速度で全世界に広がっていきます。
米国疾病対策センター(CDC)は危険を承知で感染地区にドクターを送り込み、世界保健機関(WHO)はウイルスの起源を突き止めようとします。しかし、ある過激なジャーナリストが、政府は事態の真相とワクチンを隠しているとブログで主張し、人々の恐怖を煽ります。その恐怖はウイルスより急速に感染し、人々はパニックに陥り、社会は崩壊していきます。
国家が、医師が、そして家族を守るごく普通の人々が選んだ決断とは──?
スティーブン・ソダーバーグ監督で豪華キャストの映画「コンテイジョン」。テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説しています。
- 映画「コンテイジョン」が今ヒットする理由(4/10 長谷川 朋子 / 東洋経済)
人は毎分3回から5回顔に触れて、その同じ手でドアノブ、ボタンなどに触れ・・・そして他人に触れます・・・感染の危険がある人数は? この映画でCDCの医師エリン・ミアーズを演じたケイト・ウィンスレットさんが「手洗いの徹底」を呼びかけています。