魅力的なデザインのダイヤル式携帯電話(Rotary Cell Phone)を開発したのは、主に物理、生体医学、環境、エネルギー、国家安全保障に関する技術的な研究をしている米ブルックヘイヴン国立研究所の研究者で、電波天文学やロボット工学が専門のエンジニア Justine Haupt氏です。ダイヤル式電話を知らない世代が増え、スマートフォンが当たり前の時代に、便利で直感的なインタフェースが多くの人の共感を集めています。製作するハードルは高めですが楽しそうです(^^)
<追記:12/10, 2023 A Rotary Cellphone Story(下記のYouTube) 本格的な生産体制に移行しています。詳細な組立て説明書があります。>
- Justine Haupt(Website)
- The Rotary Un-Smartphone™︎ BETA Kit(Justine Haupt)
- Open Source Technology(Website)
Rotary Cellphoneは、作者によるソフトウェアやファームウェア、CADデータ等をオープンソースで公開しています。しかし、売って欲しいという声があまりに多かったことから、3Dプリンタで出力済みの外装ケースやボタン、カスタムのメイン基板などハードウェア部分は組み立てキットとして販売しています。
- 一周まわって逆に便利?ダイヤル式携帯電話「Rotary Cell Phone」(7/5 bouncy)
作者(Justine Haupt)にとって、どこがスマホや二つ折り携帯より良いのか?
1.いつもかける相手には専用の物理ボタン一つでつながります。画面上のボタンやアイコンを辿って電話アプリを起動する必要はないこと。
2.ダイヤルは毎回使う必要はなく、はじめてこちらから発信するときや音量など、他の操作をするためです。
3.取外し可能な「本物の」アンテナを採用しています。感度は極めて優秀で必要になれば指向性アンテナにも変えられます。
4.信号強度、バッテリー残量はLEDの10段階インジケータで表示します。
5.表示はバッテリーを消耗しない曲がる電子ペーパーディスプレイ。トップは着信番号などの一行表示、背面には電話帳や履歴を表示します。
6.電源は物理スライドスイッチです。即切ったり入れたりできます。
7.機能や表示を変えたいときは、自分で変更できます。
Justine Haupt氏は、オープンソースのダイヤル式携帯電話について多くの人の話題となり、興味を持っていることに驚いたそうです。バージョンアップされており、現在の技術仕様は下記からご覧ください。
- The Rotary Un-Smartphone™︎ BETA Kit(Sky’s Edge) ORDER
ダイヤル式携帯電話を市場に投入しようとする壮大な物語。
The epic tale of trying to bring a Rotary Un-Smartphone to market.(11/16, 2023)
- Rotary Un-Smartphone™︎ ASSEMBLY INSTRUCTIONS
(UPDATED 11/28, 2023 / docs.google.com) 詳細な組立て説明書 - Justine Haupt(YouTube Channel) 組立てサポートビデオも掲載