5月18日発表、スイス国際経営開発研究院(IMD)が評価した世界競争力ランキングで、米国と香港が共同で1位となり、昨年1位だったシンガポールは3位に落ちました。スウェーデンとスイス、台湾、カナダ、カタール、オーストラリア、ドイツが上位10位に入っています。
日本は、2009年の17位から昨年は27位に10段階下落し、今年は昨年より1段階上昇の26位となっています。
韓国の総合競争力は調査対象59カ国・地域で22位(過去最高)を記録しています。
一方、分野別で政府の税財政や移民政策、高齢化対策などは、59カ国中で55位以下と最低ランクの評価(政府全体で50位)です。ビジネス分野全体のランキングは27位です。
「政府とビジネスの効率ギャップ」が左表です。
日本はブラジルに次いでギャップが大きく、日本政府は世界競争力で民間ビジネスの足を引っ張っています。
また、東日本大震災や福島原発事故は今回評価されていません。2012年には「情報公開の透明性」や「震災復興」「原発対応」が問われます。
日本が世界からどのように評価されるのか。「失われた20年」からの成長戦略や、震災復興政策の速やかな実行、待ったなしです。
- IMD世界競争力/59カ国の総合得点ランキング一覧(pdf)
- 2010年世界競争力ランキングと判断力(Nobuyuki Kokai)
- 産業構造ビジョン2010(Nobuyuki Kokai)