2020年の野生生物写真家コンテスト(Wildlife Photographer of the Year: WPY)で注目されている写真です。この写真にはワニが何匹写っているでしょうか(^^) インドのチャンバル国立保護区(National Chambal Sanctuary)で写真家のドリティマン・ムカジー(Dhritiman Mukherjee)氏が撮影しました。絶滅危惧種にも指定されている4mのインドガビアルの背中は完全に子どもたちに覆われてしまっています。
- First Look: Wildlife Photographer of the Year 56(9/1 Natural History Museum)
- ワニは何匹いる? 野生動物写真家コンテストの注目作品(9/2 BBC News Japn)
かつては南アジア全域に2万頭ほどが生息していましたが、現在確認されている成体は1,000頭以下とも言われており、「このオスのインドガビアルは7、8頭のメスと交尾していたので、その結果が表れている」とムガジー氏は説明します。
WPYを主催するロンドン自然史博物館で、は虫類キュレーターを勤めるパトリック・キャンベル氏によると、「他のワニは、子どもを口の中に入れて運ぶ。もちろん細心の注意を払って! しかしガビアルはその特徴的な鼻のせいでそれができない。なので子どもたちは頭や背中の上につかまって守ってもらっている」そうです。
- Wildlife Photographer of the Year(Facebook)
- 最高峰の野生生物写真コンテスト、驚く受賞作15点(10/17, 2019 National Geographic)
2020年のWPYの入賞作品は10月13日に発表される予定です。ただし、新型コロナウイルスの影響で式典はオンラインで行われるということです。10月16日からは、ロンドン自然史博物館内でWPYの企画展示も行われる予定になっています。