ケニアの女性起業家 Nzambi Mateeさんは、国連環境計画(UNEP)の 2020 ヤング・チャンピオンズ・オブ・ジ・アース(2020 Young Champions of the Earth)を受賞しました。世界中で毎日出てくる大量のプラスチックごみ。この廃プラ材と砂を混ぜて高温で圧縮、安くてコンクリート製より軽く頑丈なブロックを作っています。
- Young Champions of the Earth(UNEP)
- Building blocks for a greener Nairobi(12/10, 2020 UNEP)
29歳のNzambi Mateeさんは、大学では材料科学を専攻し、その後ケニアの石油産業でエンジニアとして働いていた経験があります。この知識を活かして彼女が作るブロックは、コンクリート製より軽くて頑丈、色も変えられて床にデザイン性を持たせられます。さらに安く作れて1日に1,000~1,500個を生産しています。
いまの Gjenge Makersでは、舗装用ブロックを20トンほど作っているとのことです。そして次の会計年度には50トンを目指し、将来は建設用のブロックも作りたいと話しています。マティさんは環境にも優しく、地域経済に貢献するビジネスを、先ずアフリカ全土に広げて国中の若者を奮起させ、似たようなビジネス活動に繋げてほしいと考えています。
- Gjenge Makers(Website)
- Nzambi Matee(@nzambimatee_ke)
世界はプラスチックで溢れています。毎分100万本のプラスチック製飲料ボトルが購入され、年間最大5兆個の使い捨てビニール袋が使用されています。ケニアの石油産業でエンジニアとして働いていたマティーさんは、首都ナイロビの通りに散らばっているプラスチック・ボトルとビニール袋に日常的に出くわし、廃プラ材を活かす環境ビジネスを立ち上げる決心をしました。
2017年、マティーさんはデータアナリストとしての仕事を辞め、母親の裏庭に小さな研究所を設立しました。そこで彼女は、プラスチックと砂を組み合わせた舗装材の作製とテストを開始します。「このブロックの研究作製に1年間を要し、すべての貯蓄をこれに費やしました」と言います。
- ケニアの女性起業家、廃プラと砂でブロックを作る技術を生み出す(2/11 GIZMODO)