9月11日、全米オープンテニスの女子シングルス決勝で、18歳のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu)は、19歳のレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez)に6-4、6-3で勝利し、予選の勝者(ランキングは150位)としては史上初のグランドスラム優勝を果たしました。今年のウィンブルドンに続き、2回目の4大大会出場、数々の記録、素敵な笑顔、まさに「スター誕生」のように思います。本人いわく、自分を「変わり者」だと感じている内気な人間だということです(^^)
- US Open(Website)
- US Open Tennis Championships(Facebook)
ラドゥカヌさんは、ルーマニア出身の父親と、中国出身の母親から貪欲さを学び、小さい頃からゴーカートやバレエ、乗馬といったさまざまな習い事をしていて、自分が少し変わり者だと感じていたということです。
Vogueのインタビューで「もっと小さい頃、カートやモトクロスをやっていた女の子はまわりで私だけだったけど、自分ではすごくクールだと思っていた。あるとき、モトクロスの先生からみんなで腕立て伏せをやろうと言われて、できたのは自分だけだったからすごく誇らしかった」と話しています。
小学校時代の教師によれば、学校でテニス教室を開いたところ、ほとんどの児童がボールに当てることもできずにいる中で、「エマはコーチとラリーをしていた。本当に信じられなかった。当時から、この子はウィンブルドンに出ると思ったのを覚えている」そうです。
- “If You Have Inner Strength, You Can Achieve Whatever You Want”: Vogue Meets Emma Raducanu, The British Teen Taking Tennis By Storm(7 SEPTEMBER 2021 OLIVIA MARKS / British Vogue)
ラドゥカヌさんは、今回の優勝によって数々の記録を打ち立てています。
1、オープン化以降、ノーシード選手が4大大会で優勝するのは初めてです。
2、ランキング100位以内に未到達(150位)の選手が準決勝に進出したのも史上初めてです。
3、2004年のマリア・シャラポワさん以降、4大大会で優勝する最年少女子になります。
4、1セットも落とさず全米優勝する女子選手は、2014年のセリーナ・ウィリアムズさん以来初めてです。
5、4大大会の英国人優勝者として最年少です。
- ラドゥカヌが全米テニス初優勝、予選からストレート連勝 英女子優勝44年ぶり(BBC News)
ブランドコンサルタントのマーセル・ノビル氏は、ラドゥカヌさんが人々の「ヒーロー」像にぴったり合うと話し、「数年のうちに年収1000万ポンド(約15億円)も十分狙えるようになるはずだ。決勝で勝てばその倍も簡単だろう」との見解を示しています。4月に数学と経済学の2科目で、大学入学資格になるAレベル試験を受けています。ウィンブルドン大会で勝ち上がれるなら学校の成績を犠牲にしてもいいと話していたそうですが、彼女が試験でも好成績を残したのは言うまでもないそうです(^^)
- 全米OP新女王ラドゥカヌ、18歳の素顔は「変わり者」の秀才(9/12 AFPBB News)
マリア・シャラポワは本当の才能です! 私は長い間彼女をフォローしてきましたが、彼女はファンにも非常に熱心です。小さな女の子が彼女のキャリアの中でさらに高く飛んでくれることを願っています。