サム・バーンズ(Sam Berns)さんが、急速な早期老化の病気である珍しいプロジェリア症候群と診断されたのは、2歳の時でした。この素晴らしい講演では、「サムさんの幸せな人生」に対する彼の思いを語っています。
- 僕の幸せな人生の秘訣:サム・バーンズ(TEDxMidAtlantic 2013)(TED)
- Translated by Mari Arimitsu, Reviewed by Akiko Hicks(日本語字幕)
今日ここで「僕にとっての幸せな人生観」を皆さんと共有します。この哲学は3つあります。
僕の哲学(その1)は、どうしても、できないことがあっても大丈夫。だって、できることが山ほどあるから。周りの人達から、ときどき聞かれるのは「プロジェリアを抱えて、さぞかし大変でしょう?」 「プロジェリアによって、日常生活にどんな支障がありますか?」 こんな質問への僕の答えは「僕はプロジェリアを患っていますが、普段の生活で考えていることは、プロジェリアとは全然関係ないことがほとんどなんです」 僕が情熱を傾けていることを通して「できること」に意識を向けるようにしています。
僕の哲学(その2)は、自分が一緒にいたいと思う人達といることです。僕がとても幸運に感じるのは、素晴らしい家族に囲まれていること。僕の人生を常に支えてくれています。さらに本当に恵まれているのは、学校のとても親しい友人達です。ちょっと抜けていたりバンドおたくが多いですが、お互い一緒にいることを心から楽しんでいて必要とあらばお互いを助けます。僕達は外見ではなく、中身で繋がっているんです。
僕の哲学(その3)は、前に進み続けること、僕が好きなウォルト・ディズニー(Meet the Robinsons/ルイスと未来泥棒)からの言葉です。「過去にこだわらず、前進を続け、新しい扉を開け、新しい事に向かっていこう」 僕は常に楽しみになる何かや、人生を豊かにする目標として頑張れるものを持つようにしています。
最後に「僕の哲学で皆さんも障壁の大きさに関わらず、とても幸せな人生を送って欲しいと願います。あっ、ちょっと待ってください、もう1つアドバイスがあります(笑) できるだけパーティーには参加すること、僕の高校のホームカミングデーのダンスパーティーが明日開催されます。僕は参加します。どうもありがとうございました(拍手)
サム・バーンズ(Sam Berns、1996年10月23日 – 2014年1月10日)は、米国の活動家です。早老症を患い、この病気についての認識を高めるのに貢献しました。2013年1月に彼を主人公にしたHBOのドキュメンタリー「Life According to Sam」が初めて上映されました。その1年後の TEDx Talks(僕の幸せな人生の秘訣)講演後に亡くなりました。
- 早老症患者サム君の短くも輝かしい生涯(1/22, 2014 National Geographic)