国連開発計画(UNDP)は、Don’t Choose Extinction(絶滅を選択するな)キャンペーンとして、絶滅した恐竜が登場するショートムービーを公開しています。国連総会の議場に乱入した言葉を話すどう猛な恐竜が、世界の指導者に向けて「人類が絶滅を選択しないよう」に呼びかけます。
- Don’t Choose Extinction(dontchooseextinction.com / UNDP)
- United Nations Development Programme(UNDP)
世界各国の外交官や高官らの聴衆に向かって、この気候危機に対処するため「いまや人類は言い訳をやめて、改善を始める時だ!」と呼びかけます。恐竜は、7,000万年前の自分たちの絶滅では「少なくとも小惑星の衝突があった」と語ります。それでは、人類の絶滅では「あなた方の言い訳は何か?」と問いかけます。
- The excuses 私たち(人間)の19の言い訳です。
恐竜はさらに、石炭、石油、ガスなどのコストを低く抑える補助金による化石燃料への財政的支援が、気候危機に直面する中で、いかに非合理的で非論理的であるかを強調します。
- 恐竜が国連で「絶滅を選択」しないよう世界の指導者に呼びかけ(10/27 PR Newswire=共同通信JBN)
- Don’t Choose Extinction(YouTube) 7カ国言語(再生リスト)
UNDPの調査によると、世界は消費者向けの化石燃料(石油、ガス、石炭)による電気を助成するために年間約4,230億米ドル(約48兆2,200億円)を支出しています。これは、世界中のすべての人に対するCOVID-19ワクチン接種の費用。または、世界の極度の貧困を根絶するために必要な年間総額の3倍を支払うことができる金額です。
UNDPの「Don’t Choose Extinction」キャンペーンは、化石燃料に対する補助金がいかに気候危機の終了に向けた重要な進歩を相殺し、金持ちに利益をもたらすことで不平等を推進しているかについてスポットライトを当てることを目指しています。