「知里幸恵 銀のしずく記念館」は、「アイヌ神謡集」の著者である知里幸恵(ちりゆきえ)の記念館です。一般の募金により2010年の秋に北海道登別市に開館しました。運営は NPO法人知里森舎(ちりしんしゃ)です。19歳で亡くなった知里幸恵の日記や日誌、「アイヌ神謡集」の基礎原稿となった自筆の「知里幸恵ノート」(複製1~4)、写真、金田一京助や両親との書簡、葉書など貴重な資料、遺品が展示されています。
- 知里幸恵 銀のしずく記念館(Website / 知里森舎)
- 知里幸恵 銀のしずく記念館(Facebook) 企画展や活動状況など
知里幸恵(1903-22)の没後100年を迎え、アイヌ民族の同胞への思いをつづった「アイヌ神謡集」の序文に当たる「序」の翻訳が世界28言語に達しました。「序」の翻訳については、昨年3月まではドイツ語やベトナム語など12言語でした。その後、共感した留学生や研究者、記念館の訪問者らがボランティアで翻訳し、ポルトガル語、スワヒリ語、ギリシャ語、ヒンディー語など16言語が加わっています。3月1日からこの各国語訳の「アイヌ神謡集 序文」を紹介する企画展を開催します。
- 知里幸恵をあなたの国の言葉で!(知里幸恵 銀のしずく記念館)
- 知里幸恵「アイヌ神謡集」の「序文」28言語に 3月、登別で翻訳資料展(1/24 北海道新聞)
知里幸恵は現在の登別市で生まれ、6歳の頃から両親と離れて旭川市で過ごし19歳の若さで亡くなりました。幸恵が生まれ育った家は、61年前に父親が亡くなった後に取り壊され、正確な場所が分からなくなっていました。昨年12月に記念館のスタッフが、親族への聞き取りなどをもとに調査し、記念館の近くにある森で住宅の柱を支える石などが見つかり、幸恵が暮らした家である可能性が高いことが分かりました。記念館は今後の活用を検討するそうです。
- アイヌ神謡集の著者 知里幸恵の生家跡か 登別で見つかる(1/19 NHK北海道)
- 知里幸惠編訳 アイヌ神謡集 – 青空文庫(aozora.gr.jp)
- Yukie Chiri(en:Wikipedia) 知里幸恵
- Imekanu(en:Wikipedia) 金成マツ
素晴らしいドキュメンタリー「銀の滴~知里幸恵の生涯~」です。知里幸恵さんのめいで「知里幸恵 銀のしずく記念館」の館長を務めた「横山(知里)むつみ」さんも出演しています。下記リンク(YouTube 41分34秒)、ぜひ観て下さい。
- 銀の滴~知里幸恵の生涯~(ほっかいどうフロンティア人物伝/NHK札幌・旭川 / YouTube)