2月24日のウクライナ侵略以来、ロシア軍はウクライナで4,500発以上のミサイルを発射。それらの20%は海から発射されています。2014年のクリミア占領後、ウクライナ海軍は船舶の80%を失い反撃できていません。ドローン海軍艦隊は、平和な海と都市をロシア軍の巡航ミサイルから守ります。また、全世界の穀物を運ぶ民間船の海路を偵察、警護します。世界初のドローン海軍艦隊に向けて資金調達に挑戦しています。
- Ukraine is Assembling the World’s First Fleet of Naval Drones. Funds Will Be Raised via UNITED24.(11/11 UNITED24)
- Naval Drones(UNITED24) クラウドファンディング(寄付)
ゼレンスキー大統領はビデオ演説で、「寄付で製造するドローン(多目的な無人水上艇)は、ウクライナ軍が奪還を進めている南部の都市や、クリミア半島の解放のときを早めてくれると信じている」と語り、国内外に寄付を呼びかけています。
- クリミア港湾で無人機攻撃、黒海艦隊の旗艦が損傷か…露国防省「穀物輸出の合意停止」(10/30 読売新聞オンライン)
10月29日の黒海艦隊に対する攻撃を巡っては、ウクライナ政府はこれまで関与を明言していませんでした。クラウドファンディングの宣伝文では、「ウクライナ海軍はロシアの軍艦に対抗するすべを持たなかった。しかし、10月29日にドローン(無人水上艇)がロシアの艦艇を攻撃した」「史上初めてドローンのみで実行された攻撃だった」と述べています。
ドローン(多目的無人水上艇)は、ウクライナ独自の開発です。海の安全を監視し、ミサイルを搭載したロシアの艦船が湾を離れるのを阻止し、穀物の輸出回廊を守り、秘密の任務を遂行します。ドローンは長距離の海上偵察と沿岸監視、伝統的な艦隊の護衛と支援、商船の護送、砲撃のゾーニング、基地の防衛、水陸両用作戦に参加できます。
ウクライナが製造するのは全長5・5メートル、重さ最大1トンの自動操縦可能な無人水上艇です。最大時速は80キロで、800キロまで航行できます。費用は自律制御ステーションや通信システム一式を含めて、1隻25万ドル(約3,500万円)です。先ずは100隻の製造を目指すとしています。