4月12日、米国議会図書館が、将来にわたって保存すべき米国の録音資料を登録している全米録音資料登録簿(National Recording Registry)に、2022年度分として新たに加える作品25点を発表しました。マドンナ、マライア・キャリー、クイーン・ラティファ、ダディー・ヤンキー、ジミー・バフェット、ユーリズミックス、ジョン・レノン、レッド・ツェッペリンなど、そして、スーパーマリオのテーマ曲がビデオゲームのサウンドとして初めて保存対象となりました。
- National Recording Registry Inducts Music from Madonna, Mariah Carey, Queen Latifah, Daddy Yankee(4/12 loc.gov)
- 米国議会図書館(LC)、将来にわたり保存すべき録音資料の2022年度分として25作品を追加:マドンナ、マライア・キャリーの作品やスーパーマリオブラザーズのテーマ曲も(4/14 国立国会図書館)
アーキビスト(Archivist)により全米録音資料登録簿に選ばれた25作品の追加により、登録簿上のタイトル数は 625になり、これは国立図書館の 400万点近くに及ぶ膨大な録音音声コレクションのごく一部です。
マドンナのアルバム「Like a Virgin」、マライア・キャリーの「All I Want for Christmas is You」、ダディー・ヤンキーの「Gasolina」、クイーン・ラティファの「All Hail The Queen」、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの「Deja Vu」、アイリーン・キャラの「Flashdance… What a Feeling」、近藤浩治の「Super Mario Bros. Main Theme」など、ユニークな音楽や歴史的な録音も反映しています。
- National Recording Registry Class of 2023(DiMA) 25作品プレイリスト
2022年度の登録で最古の音は、1908年(明治41年)と1909年に録音されたアルバム「The Very First Mariachi Recordings 」です。メキシコ出身の4人のミュージシャンが、メキシコ大統領のために演奏」したものです。初期の録音技術でも、この音楽(マリアッチ)の精神を捉えることができています。
「スーパーマリオブラザーズ」のテーマ曲(Super Mario Bros. theme)が、ビデオゲームのサウンドとして初めて全米録音資料登録簿に登録され、作曲した近藤浩治さんは「多くの名曲と一緒にマリオの曲が保存されるのは、とても光栄なことです。ちょっと信じられない気持ちでいます」とコメントしています。
25作品を発表した動画(YouTube)には、マライア・キャリー、ユーリズミックス、ジミー・バフェット、グラハム・ナッシュ、1983年ピューリッツァー賞を受賞したエレン・ターフィ・ツウィリッヒのインタビューも収録しています。