Kobo社は、カナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、豪州及びニュージーランドをはじめとしてグローバルに事業を展開、すでに100カ国以上にわたるユーザーに電子書籍コンテンツを提供しています。
同社のビジネスモデルは各国の書籍販売や小売りにおける大手との提携を通じて顧客を獲得することに特徴があり、カナダではIndigo Books & Music、英国ではWH Smith、フランスではFNACといった各国における最大の書籍販売チェーンと提携しているほか、Walmart、BestBuyといった優良小売業者等を通じた販売チャネルを構築しています。
楽天は、日本をはじめ世界で展開するEC事業等のサービスとの融合を図り、世界各国のユーザーに対し、多様なデバイスに対応したボーダレスなデジタルコンテンツ・プラットフォームと、新たな電子商取引サービスの提供を目指しています。
「Kobo Vox」は、世界初のソーシャル機能(Facebook)を搭載した Android 電子書籍デバイスです。また「Reading Life!」と呼ばれるソーシャルリーディング機能も用意して、読書体験とソーシャルメディアを「ゲーミフィケーション」で結びつけることに成功しているようです。
FacebookなどのSNSや、ブログなどのソーシャルメディアと、楽天ECを組み合わせて販売を促進するマーケティング(ソーシャルコマース)も視野に入ります。
世界の電子書籍市場は2015年までの年次成長率(CAGR)で端末関連が48%、コンテンツ関連が36%の成長が見込まれています。Amazon や Apple、Barnes & Noble などのグローバルプレイヤーに対抗する勢力に成長することを期待しています。
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